狂言風オペラ「フィガロの結婚」

狂言風オペラ関連企画 親子体験教室

オペラ 能狂言 文楽の絶妙な融合

2002年初演の狂言風オペラは、15年目を迎える2018年3月に、“フィガロの結婚”が再度登場する運びとなりました。
これまでに、“フィガロの結婚” “魔笛” “ドン・ジョヴァンニ” “コシ・ファン・トゥッテ”で国内37公演、ドイツ7公演を重ね、回数を重ねるごとにその舞台の意外性と楽しさに観客を引き込み、時空を超えた東西のそれぞれの文化の融合に、今だから表現の出来る新たな舞台芸術として多くの方々にその存在を示して参りました。

今回は更にその輪を広げ、これまでのオペラと狂言に能・浄瑠璃と人形が加わり
日本の伝統文化の総結集とモーツァルトの新たな出会いとなります。
文楽人形の使用は、この狂言風オペラに当初より芸術監督として演出にもその溢れんばかりの才能を発揮しておりました亡茂山千之丞の考えでもありましたが、今回ようやくその思いが大槻文藏氏へ引き継がれ、実現の運びとなりました。

満を持しての登場となります。
前回とは一味も二味も違う“フィガロの結婚”をお楽しみください。

世界で「ジャポニズムの台頭」が盛んに言われております昨今、この「狂言風オペラ」こそがそのさきがけとなる舞台として、各方面より期待されております。

高砂や・・・・・管楽八重奏版による「狂言風オペラ2018モーツァルト《フィガロの結婚》」

〈狂言風オペラ〉の《フィガロの結婚》が、2006年以来12年ぶりに新演出・新演奏陣によって3都市7公演行われた。

狂言風オペラは、音楽プロデューサー・白神克敏(㈱ヴォイシング社長)が、狂言界の革命児と謳われた大蔵流狂言師・故・茂山千之丞を誘い2002年《ドン・ジョヴァン二》でスタートした。その後《フィガロの結婚》《魔笛》を携えてドイツ公演、千之丞(10年没)亡き後、改訂版《ドン・ジョヴァン二》、《コジ・ファン・トゥッテ》を発表してきた。

狂言が西洋文化を取り込もうとする貪欲な試みの歴史はそう新しくはない。『新訂増補 能・狂言事典』『狂言辞典』等々を少し紐解くだけでも、シェイクスピアをはじめゲーテ、グリム、コメディアデラルテなどの数多の翻案狂言や英語狂言、オペラ歌手と狂言師による《オセロ》等々の狂言&オペラと、多種多様の試みが繰り広げられてきた。
〈狂言風オペラ〉はしかし、演奏にはモーツァルト時代にも流行した管楽合奏のハルモニームジークをあて、モーツァルトのオペラ作品を狂言風に掘り下げた、茂山家一門ならではのオリジナリティある1つのジャンルを確立したと言えよう。
大槻文藏(能楽観世流シテ方・人間国宝)を芸術監督に藤田六郎兵衛(笛方藤田流十一世宗家)新演出による今回、新たに人間浄瑠璃文楽が加わり、狂言+能+文楽+西洋クラシックが陣然となる。

舞台は、京の在原平平(アルマヴィーヴァ伯爵)の屋敷。拍子木を打つ黒子が口上を唱えて曲が始まる。桐竹勘十郎操る人形演じる伯爵はお花(スザンナ)に襲い掛かり、北の方・立花の上(伯爵夫人)はシテ方が、客席後方からは太郎(フィガロ)が現れ、時事ネタもセリフに織り交ぜられ・・・・・・と、古典芸能とモーツァルトの楽しさを堪能させる錬られた新演出だった。

「魔笛」ドイツ公演、各地で大絶賛!

日本の芸能には、「変化」と「もどき」という二つの固有の特質がありました。妖怪変化に姿を変える術といっていいでしょう。
歌舞伎には「七変化」という見せ場があり、目にも鮮やかな早変わりで驚かせる。能狂言では、前ジテから後ジテへの変化、変身で観客を楽しませます。落語の一人語りにもその魅力が存分に登場されるというわけです。今回の「狂言風オペラ・フィガロの結婚」では、あらたに大槻文藏さんの演出によって文楽人形の桐竹勘十郎さんに登場していただき、モーツァルト劇の新展開をねらおうという次第です。
この「狂言風オペラ」、いや、「オペラ風狂言舞台」に、さきの「もどき」と「変化」の趣向や工夫がどのように活かされ表現されているか、ゆっくりご鑑賞頂きたいと願うものであります。 ― 山折哲雄 (宗教学者、国際日本文化研究センター名誉教授)

文化芸術は、いとも軽やかにボーダーを超えていきます。そして人の心を捉え、未来を創っていきます。日本とヨーロッパ、過去と現代、そして次の時空間へどのように繋がっていくのでしょうか。
狂言風オペラは和洋折衷ではなく、一見異なって映る要素の交流であり融合であり、そこから生み出されるひとつの新世界の提示です。舞台から大いに驚き、笑い、考え、想像してください。
観客のあなたも、この新世界の創り手のひとりです。 ― 池坊 専好 (華道家元池坊 次期家元)

コスチューム、役者の身振り、表情は魅惑的で、楽団員も演奏するだけではなく、山場々々で演劇に参加した。公演の終了後、観客からは途切れることのない長い拍手が贈られた。ユーモアに富んだ演出・美しい音楽!二つの異なる文化が継ぎ目を感じさせることなく融合した、素晴らしい夕べであった。 ― スザンネ・ディースナー (ピクチャーポエトリー デュッセルドルフ 27.05.2011)

協賛 公益財団法人 大槻能楽堂
助 成 一般社団法人 地域創造 / 公益財団法人 森村豊明会 / 大阪市助成事業
協力 トヨタ自動車株式会社 / ダイキン工業株式会社 / 株式会社ダイフク / 華道家元池坊 / 茶道裏千家 /
加賀電子 / 株式会社ヤマハミュージックジャパン
後 援 外務省 / スイス大使館 / 大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館 / 公益財団法人 関西・大阪21世紀協会
招聘・企画制作 株式会社ヴォイシング

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Le Nozze di Figaro